映画に感謝を捧ぐ! 「ネバーサレンダー 肉弾無双」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はスコット・ワイパー監督の「ネバーサレンダー 肉弾無双」に  感謝を捧げようと思います。  WWEのプロレスラーが海兵隊員に扮する  人気シリーズの3作目となる本作は  全2作とは異なるバランスで進行する  アクション映画であります。  前作までの「プロレスラー主演のアイドル映画」性が抑制され  「海兵隊員の光と陰」をアピールする部分が強化される一方で  「主人公一人をヒーローにしない」配慮が成されるという状況は  私に「戦いに生きる人間の宿命」を  ホームドラマ的に写し出しつつ  アクション映画的戦闘シーンを着実に押さえると同時に  スケール感&情緒の暴走を食い止め  「暇つぶし規模」を守り抜く作り手たちの勇姿を  堪能する機会をもたらしました。    (ホラーの外見と人情劇の内面を兼ね備えた  ハッピー・エンドとなってる点も見逃せません。)  まさに「里帰り系アクション映画」史に残る  堅実作であると言えるでしょう。  素朴を極めた主人公・社会派を匂わせる敵将  「主人公との恋愛」に走らないヒロインの暴力的な交流が  全2作とは異なるユーモア&癒し要素を感じさせる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。