映画に感謝を捧ぐ! 「グレイヴ・エンカウンターズ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はザ・ウィシャス・ブラザーズ監督の「グレイヴ・エンカウンターズ」に  感謝を捧げようと思います。   超常現象を追うTV番組に関わる人々の運命を描いた  人気シリーズ?の1作目となる本作は  皮肉と見世物根性に彩られた疑似実録映画であります。    「やらせ番組」の舞台裏を描いたコメディから  不条理なる閉鎖系ホラーへと転じていくストーリー&演出は  私に「娯楽産業の毒」に犯された人間の末路と  実録的表現法がもたらす物語の停滞&作り物感の増大を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ホラー映画の悲劇的定番に即しながらも  娯楽作品への皮肉を感じさせる幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに「舞台裏映画風ホラー」の一形態を示した  作品であると言えるでしょう。  精神病院に対して人々が抱く「マイナスイメージ」と  人気商売の狂気を実録風にえぐり出す本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。