映画に感謝を捧ぐ! 「ゾンビ・クロニクル」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマイケル・バートレッド&ケヴィン・ゲイツ監督の「ゾンビ・クロニクル」に  感謝を捧げようと思います。   2006年の映画「エスケイプ・フロム・リビングデッド」の  続編となる本作は  ゾンビ映画&疑似実録映画史上屈指の珍作であります。  戦争映画・疑似実録映画・ゾンビ映画の王道を  組み合わせたストーリー&キャラクター  「ゾンビ」の登場を最小限度にとどめる手法  娯楽的盛り上げを抑制した  クールな暴力&残酷描写が一体となる光景は    私に「戦争とゾンビ・パニックの近似性」を    目の当たりにする機会をもたらしました。  (「疑似実録映画」の縛りから解放された後  主人公一行の目的を静かに無意味化する幕切れが  情報化社会の暗黒面を写し出している点も見逃せません。)  まさに「戦場リポート風ゾンビ映画」の雄と  呼びたくなるホラー映画であると言えるでしょう。  映像的インパクトやヒーロー的活躍に依存せず  淡々と「ゾンビ」がもたらす世界滅亡の危機を描くことに挑んだ本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。