映画に感謝を捧ぐ! 「マイ・ドッグ・スキップ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェイ・ラッセル監督の「マイ・ドッグ・スキップ」に  感謝を捧げようと思います。
マイ・ドッグ・スキップ [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2001-04-20

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 ウィリー・モリスの自伝小説をもとにして作られた本作は  「人生の通過儀礼」を静かに描いた実話系映画であります。  戦争&人種隔離の時代を舞台にしながら  社会派的メッセージを抑制し  「少年&犬」の目線で描く事に徹したストーリーと  技巧的表現を抑制した穏健且つ自然な映像が一体となる光景は  私に、娯楽映画の伝統芸に忠誠を誓いつつ  「第2次大戦期のアメリカ南部事情」を写し出す手法と  派手な映像表現に依存することなく「娯楽性」を維持することの  素晴らしさに接する機会をもたらしました。  (悲劇とハッピー・エンドの間で中立を保つかのような幕切れが  人生の神秘性を象徴している見逃せません。)  まさに「ホームドラマ系おとぎ話」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。    「悲劇性&英雄性」に溺れず、日常を積み重ねていくことによって  子供と大人の距離感・時代に翻弄される庶民・戦争の闇を写し出す本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。