映画に感謝を捧ぐ! 「重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はフィリップ・ダントニ監督の「重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス」に  感謝を捧げようと思います。  警察の特殊部隊「セブン・アップス」の闘いを描いた本作は  激しくもクールな刑事映画であります。    要所のみを押さえたスリムなストーリー&キャラクターと  地形効果・技巧・生々しさに溢れたカー・アクションが一体となる光景は  私に「見せるべきポイント」に的を絞った映画の醍醐味と  犯罪の世界に関わり続けた人間の宿命に  思いをはせる機会をもたらしました。  (勧善懲悪の爽快感よりも「静かなる怒りと絶望」に重きを置いた  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「暴力性と冷たさが共存する」アクション映画であると言えるでしょう。  「ブリット」・「フレンチ・コネクション」の流れを汲みながら  キャラクター性よりもアクション性を重視した作風によって  「社会におけるヒーローの限界」を感じさせる作品となった本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。