映画に感謝を捧ぐ! 「ギガンテス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はトミー・ウィズロウ監督の「ギガンテス」に
感謝を捧げようと思います。
遺伝子操作が生んだ巨大サソリの回収を命じられた
米軍特殊部隊の運命を描いた本作は
謙虚さとブラック・ユーモアに心和まされる
モンスター映画であります。
大衆娯楽の王道「SF・ホラー・ロマンス・アクション」を
盛大に詰め込みながら
緩やかに進行していくストーリー&演出と
ロシア&東ヨーロッパ風味漂うスタッフ・キャスト陣が
一体となる光景は
私に「国際化時代&娯楽映画的節約法」の一端
悪趣味描写を連打しつつ
「暇つぶし映画」の領分を守る事の素晴らしさ
残酷さと笑いが紙一重の位置に立つ存在であることを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「続編」への意欲に溢れた幕切れが
娯楽映画界で生き残るための「戦術」を写し出している点も
見逃せません。)
まさに「大衆食堂系モンスター映画」の秘めたる
強豪作であると言えるでしょう。
暇つぶし映画の予算枠で大作的スケール感を生成する
R・コーマンの人間力と
闘いの中で進化していく「サソリ」の勇姿に心打たれる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。