映画に感謝を捧ぐ! 「ビーチ・シャーク」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマーク・アトキンス監督の「ビーチ・シャーク」に
感謝を捧げようと思います。
小さな島を襲う「ビーチ・シャーク」に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
サメ映画史上屈指の「笑撃」ぶりを放つ作品であります。
1975年の映画「ジョーズ」を忠実になぞりつつ
様々な映画的小ネタを挿入させたストーリー
悪趣味を突き抜けて「笑い所」の領域に達した残酷描写
場違いなまでに明るい風景&CGサメが一体となる光景は
私に「アクション&ホラー的なブラック・ユーモア」と
「暴走する映画愛」の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「ジョーズ」の最終決戦を2010年代的に蘇らせた決着の後に
凶暴且つ勧善懲悪的なギャグを用意するという
大胆さも見逃せません。)
まさに「残酷パロディ系サメ映画」の歴史に輝く
珍作であると言えるでしょう。
「人間とサメの闘い」という先入観を捨て
「ジョーズ」・「地獄の黙示録」等を題材にしたお笑いとして楽しむ
「能動的面白がり」によって光り輝く本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。