映画に感謝を捧ぐ! 「ショー・ミー・ラヴ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はルーカス・ムーディソン監督の「ショー・ミー・ラヴ」に
感謝を捧げようと思います。
スウェーデンの小さな街に住む女子高生2人の
運命を描いた本作は
過激にして和やかな恋愛映画であります。
「同性愛」・「思春期の悩み」という題材
明るさと適正速度を兼ね備えた映像6音楽
軽快でありながらも繊細なストーリー展開が一体となる光景は
私に、陰鬱さとユーモアのバランス感覚に長けた
物語の醍醐味と
内に秘めた「愛情」解き放つことの難しさ&輝きを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(穏やかなる解放感を維持しながら迎える幕切れが
おとぎ話のような余韻を放っている点も見逃せません。)
まさに「同性愛映画」界の
穏健なる強豪作であると言えるでしょう。
社会派的メッセージ&性描写よりも
アメリカ映画的ヒロインとヨーロッパ映画的ヒロインの
不器用な愛を重んじる物語によって
美男美女の人間模様から
「異文化交流の醍醐味&難しさ」を映像化する
作品へと進化した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。