映画に感謝を捧ぐ! 「潜水戦隊帰投せず」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はラルフ・トーマス監督の「潜水戦隊帰投せず」に  感謝を捧げようと思います。  チャールズ・E・T・ウォレン&ジェームズ・ベンソン の著書を  もとにして作られた本作は  第2次大戦におけるイギリス軍の極秘作戦を  静かに描いた実話系戦争映画であります。  娯楽的盛り上げに背を向けたクールなストーリー&映像と  キャラクター性を極限まで抑制しながらも  人間味を感じさせる登場人物が一体となる光景は  私に「活劇性無き冒険活劇」・「英雄礼賛無き武勇伝」  「恐怖に打ち勝つためのユーモア」を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (敵である「ドイツ軍」を紳士的な存在として描いている点や  「アクション映画的ハッピー・エンド」とは一線を画した苦い幕切れが  左lくひんの説得力を高めている点も見逃せません。)  まさに「第2次大戦秘録」の静かなる強豪作であると  言えるでしょう。  安易な連合軍礼賛&勧善懲悪に走らない勇気と  「状況説明台詞」に依存することなく物語を進行させる知略に  驚かされる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。