映画に感謝を捧ぐ! 「ボギー! 俺も男だ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はハーバート・ロス監督の「ボギー! 俺も男だ」に  感謝を捧げようと思います。
ボギー!俺も男だ [DVD]
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2015-07-08

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 ウディ・アレンの舞台劇を彼自身の脚色によって映画化した本作は  映画愛と喜劇技術に溢れた恋愛喜劇であります。  1942年の映画「カサブランカ」の世界に  W・アレン的会話術&都会性と  「キートンのセブン・チャンス」などを駆使した  映画的小ネタを配合することによって  人情喜劇へと変換させるという試みは  私に、過去作に学びつつ個性を発揮する作品の醍醐味と  トーキーとサイレントの持つ「喜劇要素」の平和的融合を  同時体験する機会をもたらしました。  (作品の本質を的確に捉えた邦題と  H・ボガードへの憧れを胸に抱きつつ  自分の男道を行く幕切れが  ハードボイルド+コメディ的な感動を呼び起こす点も見逃せません。)  まさに「人情系パロディ映画」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  H・ロス&W・アレンの舞台気質と  後年の「アニー・ホール」に通じるキャスティングによって  外見以上のマニア性&メッセージ性を持った恋愛喜劇となった本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。