映画に感謝を捧ぐ! 「ロセンゼルス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマイケル・ウィナー監督の「ロサンゼルス」に
感謝を捧げようと思います。
ブライアン・ガーフィールドの小説「DEATH WISH」を
もとにして作られた人気シリーズの2作目となる本作は
M・ウィナー監督&C・ブロンソンの名コンビと
1980年代気質の融合が生んだ一作であります。
前作「狼よさらば」の流れを汲むストーリーから
社会派&人間論的メッセージをそぎ落とし
バイオレンス&アクション要素を強化することによって生じる
「直球系仇討ち映画化」現象は
私に「シリーズ化」による作品の変異と
C・ブロンソンの復讐気質が
作品の深みを抑制し、娯楽的楽しさを増大させる光景を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(LAの地形効果を有効活用している点と
穏やかでありながらもホラー的不気味さを感じさせる幕切れと
なっている点も見逃せません。)
まさに「映画的ダイエット」の一形態と
「仇討ち映画の残虐性」を世に示した
アクション映画であると言えるでしょう。
孤独で苦い「正義」を生きる1970年代の終焉と
明るくユーモラスな「正義」を掲げる1980年代の到来を
象徴する作品の一つである本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。