映画に感謝を捧ぐ! 「LUCY/ルーシー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はリュック・ベッソン監督の「LUCY/ルーシー」に  感謝を捧げようと思います。     犯罪組織に捕らえられ    違法薬物の運び屋にされた女性「ルーシー」の  運命を描いた本作は  世にも奇想天外な「巻き込まれ映画」であります。  L・ベッソンの少女&アクション趣味と  巻き込まれ映画の王道に即したストーリーに  ドキュメンタリー&SF風映像・漫画的表現法を  科学知識の一端を加えることによって  壮絶に娯楽離れした物語に変えるという手法は  私に「単純なストーリーを複雑化する」妙技の一形態と  暴走する「娯楽的ハッタリ」の醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「アジア系撃ち合い映画」の香り漂う最終決戦から  どんでん返しサスペンス」とは異なる「驚き」に溢れた  幕切れへと着地している点も見逃せません。)   まさに「趣味人映画系コミック・ムービー」史上屈指の  珍作であると言えるでしょう。  単純明快且つ暴力的に始まり  「2001年宇宙の旅」級の難解さへと向かう  ストーリー展開に圧倒される本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。