映画に感謝を捧ぐ! 「ロジャー&ミー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマイケル・ムーア監督の「ロジャー&ミー」に
感謝を捧げようと思います。
ミシガン州フリントの繁栄と衰退を描いた本作は
「ドキュメンタリー監督M・ムーア」の
誕生を告げる作品であります。
「資本主義的正義」に翻弄され、崩壊していく世界を
ドキュメンタリーと娯楽映画の手法がバランス良く配合された映像と
ブラック・ユーモア的な挿入曲活用法を駆使して描くという試みは
私に「悪意無きモンスター」の恐怖・世界滅亡の一形態
メッセージ性とエンターテインメント性の平和的共存の形を
目の当たりにする機顔Wもたらしました。
(娯楽的且つ意地悪にセンスに満ちたエンドロールが
悲劇と滑稽劇が入り交じったかのような余韻を感じさせる点も見逃せません。)
まさに「街単位の難病映画」兼「残酷描写無き社会派ホラー」と呼びたくなる
実録映画であるyと言えるでしょう。
1970年代アメリカ映画の魂・娯楽的サービス精神
郷土愛・ドキュメンタリー技術
企業関係者を「娯楽的悪役化」を抑制する理性によって
現代社会の病理を娯楽的に学ぶ実録映画となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。