映画に感謝を捧ぐ! 「エアポート2000」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョン・ブラッドショー監督の「エアポート2000」に
感謝を捧げようと思います。
日本の映画配給会社「アルバトロス」による外国映画シリーズの一つ
「エアポート」シリーズの3作目となる本作は
貪欲さと堅実さが奇妙なバランスで共存する
航空パニック映画であります。
ウィルス・パニックと飛行機操縦系パニックを
つなぎ合わせるという貪欲さと
パニック・ムービーの定番を着実に押さえつつ
予算・人員・時間を巧みに節約する堅実さが
一体となる光景は
私に暇つぶし映画における「スケール感抑制&王道確保」の重要性を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「悪役&憎まれ役の最期」を淡々と処理することによって
勧善懲悪=爽快とは限らないことを示している点も見逃せません。)
まさに「ウィルス&フライト・パニック・ムービー」の
雄と呼びたくなる珍作であると言えるでしょう。
「旅客機内」という空間の特性を生かし
適正速度を保つことによって
ご都合主義&既視感溢れる展開の臭みを緩和する
ストーリー&演出が微笑ましい本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。