映画に感謝を捧ぐ! 「脱走特急」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマーク・ロブソン監督の「脱走特急」に  感謝を捧げようと思います。 ディビッド・ウェストハイマーの小説「フォン・ライアン特急」を  もとにして作られた本作は  子供と大人の感性が交錯する戦争映画であります。  スパイ活劇&西部劇の娯楽面と  第2次世界大戦の舞台裏を巧みに融合させたストーリー  列車・飛行機・人力を動員したアクション・シーン  大作の香り漂う音楽&キャスト陣が一体となる光景は  私に、少年の遊び心と大人の「戦争観」が融合する現象と  危機的状況の連続発生&段階的パワーアップの醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ハッピー・エンドでありながらも苦味のある幕切れが  「リーダー」の重責を体現している点も見逃せません。)  まさに「道中系戦争映画」の娯楽的強豪作であると言えるでしょう。  娯楽的アクション・戦争の残酷さ  頭脳戦の魅力・少年漫画的男気  第2次大戦期のイタリア&ドイツ・アメリカ&イギリス事情が  絶妙のバランスで配合された本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。