映画に感謝を捧ぐ! 「セント・マーティンの小径」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はティム・フェーラン監督の「セント・マーティンの小径」に  感謝を捧げようと思います。
セント・マーティンの小径 [DVD]
ファーストトレーディング
2011-02-22

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劇場横の大通り「セント・マーティン」で活動する  大道芸人たちの運命を描いた本作は  軽妙で苦い芸人伝であります。  芸道系サクセス・ストーリーの王道と  喜劇・恋愛劇・音が公家寄与嘘を融合させ  時代の変化に翻弄される人々の姿と  芸道に生きる人間の宿命を描いたストーリーと  サイレント喜劇的スピード感とアイドル映画的華やかさを兼ね備えた映像が  一体となる光景は  私に「スター映画性とメッセージ性の平和的共存」の一形態  大衆芸能と国家錬力の微妙な関係  喜劇と悲劇の近似性を目の当たりにする機会をもたらしました。  (後年の「ブギーナイツ」等に通じる空気を感じさせる幕切れが  サクセス・ストーリー的ハッピー・エンドとは異なる感動を  呼び起こす点も見逃せません。)  まさに「アイドル映画風文化論」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  「自由と秩序のバランスを保つことの難しさ」と  「成功者に課せられた呪い」をユーモラス且つ華麗に写し出す本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。