映画に感謝を捧ぐ! 「コニー・アイランド」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロスコー・アーバックル監督・主演の「コニー・アイランド」に
感謝を捧げようと思います。
遊園地で繰り広げられる珍騒動を描いた本作は
遊び心と資料的価値に溢れたサイレント喜劇であります。
映画映えする大柄な肉体と機動力を兼ね備えた
主演男優R・アーバックルの勇姿
「クールな風貌」確立前のB・キートン
遊園地という舞台の特性を生かしながら
段階的に加速していくドタバタ的ストーリー
アクション映画&バラエティ番組的な小ネタの数々が
一体となる光景は
私に「アメリカ流サイレント喜劇史」の過渡期と
喜劇における「スピード感&観察眼」の重要性を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(清々しいまでに「男目線」のハッピー・エンドが
脳天気な喜劇に「ブラック・ユーモア要素」を与えている点も見逃せません。)
まさに「アトラクション・コメディ」の歴史に輝く一作であると言えるでしょう。
悲劇の喜劇俳優R・アーバックルの
数少ない「主演作の生き残り」にして
アトラクション・ムービー&観光旅行映画の歴史を彩る
貢献作である本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。