映画に感謝を捧ぐ! 「シャーク・ウィーク」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はクリストファー・レイ監督の「シャーク・ウィーク」に  感謝を捧げようと思います。  麻薬ディーラーに誘拐された男女8人の運命を描いた本作は  サメ映画史上屈指の「アトラクション性」を誇る作品であります。  復讐心・サディズム・エンターテインメント魂を兼ね備えた  麻薬ディーラーの「殺人ゲーム」を  定番的キャラクター造形・作り物感溢れるCG  残虐でありながらものどかなアクション・シーンを駆使して描くという試みは  私に「娯楽とサディズムの関係」について考えさせられると同時に  娯楽映画における「金持ち」の万能性を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (アクション映画における王道の1つ「最終局面で愚かになる敵将」を  象徴する幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「仇討ち系アトラクション・ムービー」の歴史に輝く  珍作であると言えるでしょう。  アサイラムの「サメ好き・便乗精神・残酷趣味的ユーモア」が  冴え渡る本作と    生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。