映画に感謝を捧ぐ!「ザ・ミラー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はポーレット・ヴィクター・リフトン監督の「ザ・ミラー」に
感謝を捧げようと思います。
1990年の映画「ザ・ミラー 悪魔の住む鏡」の流れを汲む
4作目の映画となる?本作は
絵画+アトラクション的な手法で勝負する
異色の館系ホラーであります。
残酷描写&論理性よりも舞台の雰囲気と
ヒロインのトラウマを重視したストーリー&演出
回想シーンの多用による省力化&サスペンス性の補強
ホラー映画の王道に即した脇役造形が一体となる光景は
私に「殺人場面」を抑制してサスペンス&ホラー的恐怖を
高める事と
深まる謎に対する「解答」を作ることの難しさを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(情緒を抑制し、速やかに幕を閉じることによって
真相の「古めかしさ」をカバーする手法が使われている点も
見逃せません。)
まさに「空間限定型ホラー」界の勇敢なる珍作であると
言えるでしょう。
1990年代を彩るサスペンス映画
「ジェイコブズ・ラダー&シックス・センス」の手法と
お化け屋敷の手法を融合させ
奇襲的な驚かせにこだわることによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。