映画に感謝を捧ぐ! 「シャーク・アタック!!」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はフレッド・オーレン・レイ監督の「シャーク・アタック!!」に  感謝を捧げようと思います。  「スーパー・シャーク」と名付けられた巨大サメの猛威に立ち向かう  人々の運命を描いた本作は  男児心に溢れた、珍妙なるサメ映画であります。  サメ+怪獣・軍事兵器・お色気を振りまく女性  企業=悪という  男の子の趣味を余すところ無く取り入れたストーリーと  特撮感満載のCG映像・若き男性向け音楽が一体となる光景は  私に「趣味と実益の共存に挑む」戦いの一形態と  既視感溢れる情景の「ルーツ」に思いをはせる機会をもたらしました。  (作品の深淵に「美男子への嫉妬」が潜んでいる点や  サメ映画の開祖「ジョーズ」とバラエティ番組的笑いが  融合した決着の付け方となっている点も見逃せません。)  まさに「ごっこ遊び映画」史上屈指の便乗性と趣味性に溢れた  一作であると言えるでしょう。  安物映画の雄F・O・レイ監督の手腕と  模型感に満ちたCGアクションによって  アサイラム系列とは一味違う「便乗映画の味」を生み出した本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。