映画に感謝を捧ぐ! 「デビルズ・バースデイ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマット・ベティネッリ=オルピン&タイラー・ジレット監督の
「デビルズ・バースデイ」に感謝を捧げようと思います。
怪現象に翻弄される新婚夫婦の運命を描いた本作は
1968年の映画「ローズマリーの赤ちゃん」の
流れを汲む疑似実録映画であります。
新婚夫婦のホームビデオが宗教系ホラー的怪現象の記録へと
変化していく姿を
技巧的に不安定化した映像で映し出すという試みは
私に、怪奇映画の伝統とインターネット+DVD&BR時代の気風が
平和的共存を果たす光景と
観光旅行の心得をホラー的に示す妙技を目の当たりにする機会をもたらしました。
(犯罪映画とホラー映画を融合させたかのような幕切れが
人間のモンスター性を鮮明化している点も見逃せません。)
まさに「ホームビデオ&陰謀系ホラー」屈指の堅実作であると言えるでしょう。
撮影機材の大衆化・宗教系ホラーの王道
動画的インパクト重視主義の申し子と呼びたくなる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。