映画に感謝を捧ぐ! 「ミッドウェイ囮作戦」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はヘンリー・ハサウェイ監督の「ミッドウェイ囮作戦」に
感謝を捧げようと思います。
第2次大戦期のアメリカ海軍による
極秘作戦をもとにして作られた本作は
アクションと人間模様・戦意高揚と反戦が交錯する
実話系戦争映画であります。
「耐え続けた後に反撃する」娯楽映画の手法と
アメリカ礼賛精神の結晶として生を受けた映画が
戦略と人情の葛藤・戦争の非情さ
全体像を知らぬまま現場を彷徨う人々の思いを描いた
作品へと変化していく光景は
私に「愛国心と人情の間で葛藤する」人々の思いと
娯楽映画における「理不尽に耐える時間&盛り上がる反撃」の
重要性を目の当たりにする機会をもたらしました。
(戦意高揚的ハッピー・エンドの形態を取りながら
本作で描かれた戦いが「大戦争の一部」に過ぎないことを
示した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「我慢劇系戦意高揚映画」と呼びたくなる
一作であると言えるでしょう。
「ミッドウェイ海戦」の舞台裏を
アメリカ軍目線で描いた作品でありながら
「日本軍=悪」という図式を強調しない姿に
驚かされる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。