映画に感謝を捧ぐ! 「自動車屋」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロスコー・アーバックル監督・主演の「自動車屋」に
感謝を捧げようと思います。
自動車屋兼消防署で巻き起こる珍騒動を描いた本作は
漫画的アイデアとアクション映画的技術を駆使した
笑いが冴え渡るサイレント喜劇であります。
約15分間の世界に
掛け合いの笑い・ギャグ漫画を実写化したかのような「動きの笑い」
ラブ・コメディ的な笑い・破壊的な笑いが一堂に会する光景は
私に「コミック・ムービー+アトラクション・ムービー」の源流と
段階的に破壊力&混乱ぶりを増していく物語の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(冒険活劇を思わせるようなハッピー・エンドでありながらも
教訓性を感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「日常系冒険喜劇」の雄と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
後年の「アジア流格闘技映画&バラエティ番組」に通じる
R・アーバックル&B・キートンの身体芸と
「活劇&喜劇的見せ場のためにストーリーを用意する」
作劇法が冴え渡る本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。