映画に感謝を捧ぐ! 「ブリティッシュ・ギャングスター」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマルコム・ニーズ監督の「ブリティッシュギャングスター」に    感謝を捧げようと思います。 イギリスの大物犯罪者「チャーリー・リチャードソン」の  生涯をもとにして作られた本作は  過剰なまでに軽妙&技巧的に  「イギリス流極道稼業」を写し出す実話系映画であります。  ドキュメンタリー・アクション・ダーティージョーク 青春映画の手法を使い分け  タイムスリップSF風に時間を彷徨いながら  主人公の「人生」を描いていくという試みは  私に、暇つぶし映画と伝記映画の融合と  悪徳に満ちた世界を凶暴且つクールに  語り継いでいく妙技を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (教訓的に幕を閉じると見せかけて  強烈な「奇襲攻撃」を繰り出す  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「ヨーロッパ流実録極道映画」の  一翼を担う軽量作品であると言えるでしょう。  暴力的&享楽的でありながらも庶民性を感じさせる  主人公の生き様と    腐敗にまみれながらも上品さ&明るさを感じさせる世界が  他国の極道映画とは異なる味わいを放つ本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。