映画に感謝を捧ぐ! 「パラダイスウィルス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はブライアン・トレンチャード=スミス監督の  「パラダイスウィルス」に感謝を捧げようと思います。  カリブ海の島で発生したウィルス・パニックに立ち向かう  人々の運命を描いた本作は  驚異的なバランス感覚を誇るウィルス・パニック映画であります。    災害映画・観光旅行・モンスター映画  宗教論を詰め込んだストーリーを  バランス感覚を保ちながら進行させていこうという試みは  私に「科学と宗教が力を合わせる」事と  安物感溢れる映像を「スピード感&見せ方」によって補う事の  素晴らしさを目の当たりにする機会をもたらしました。  (ラブ・コメデイ風味溢れる陽気な幕切れが  「舞台」の空気と見事に調和している点も逃せません。)  まさに「難病映画風モンスター映画」の堅実なる  強豪作であると言えるでしょう。  災害映画の王道&暇つぶし規模のスケール感を守りつつ  個性を発揮する知略  「ウィルス」の詳細に関する説明を  意図的に抑制する豪快さ  視覚的インパクトよりも  登場人物が抱く「希望&絶望」を追求する繊細さを  兼ね備えた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。