映画に感謝を捧ぐ! 「ロサンゼルス女子刑務所」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジャレッド・コーン監督の「ロサンゼルス女子刑務所」に  感謝を捧げようと思います。 過失致死罪で投獄された女性「アナ・ニックス」の  運命を描いた本作は  便乗商品映画の雄「アサイラム」の    意外な一面を映し出す刑務所映画?であります。  ポルノ・刑務所映画・青春映画の王道をバランス良く配合し  軽やかに進んでいくストーリー&映像は  私に「便乗精神と学習精神の類似性」と  下世話的ポイントを押さえつつ  陰鬱になりすぎないよう抑制するサービス精神を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (サスペンス的決着→舞台風の幕切れという  構造になっている点も見逃せません。)  まさに「見世物性・人情・暴力が特殊なバランスで共存する」  女性映画であると言えるでしょう。  アサイラム特有の「便乗精神」を失うことなく  「CGによる巨大生物&災害」に背を向ける大胆さと  陰性のスリル&人間模様の醍醐味を兼ね備えた作品となっている点に驚かされる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。