映画に感謝を捧ぐ! 「ダークスカイズ」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はスコット・スチュワート監督の「ダークスカイズ」に  感謝を捧げようと思います。 怪現象に翻弄される4人家族の運命を描いた本作は  変化球的にして技巧的な館系怪奇映画であります。  「死者」を発生させることなくホラー的恐怖を醸し出す映像&音響技  ホラーからSFへと滑らかに転換させる作劇力  「超常現象に対して論理的に対応する」アメリカ映画の伝統が  一体となる光景は  私に、華麗なる「ジャンル変更技」と  流血&人体破壊に依存しない恐怖描写の醍醐味を  満喫する機会をもたらしました。  (悲劇的&現実的決着の後に訪れる「後日談」が  鑑賞者の想像力を刺激すると同時に  作品の苦味を高めている点も見逃せません。)  まさに「ジャンル融合型アトラクション・ムービー」の  静かなる強豪作であると言えるでしょう。    経済的苦境&家族間の溝を抱えながら怪現象に向かい合う主人公一家と  サディスティックでありながらも穏健な「侵略者」との対決を  お化け屋敷的技術&サービス精神で描ききった本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。