映画に感謝を捧ぐ! 「暴走特急」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェフ・マーフィー監督の「暴走特急」に  感謝を捧げようと思います。
暴走特急 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2011-06-15

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 1993年の映画「沈黙の戦艦」の  後日談となる本作は  強大な力によって  作品世界の空気が変化していく姿に驚かされる  アクション映画であります。  主演男優S・セガールの放つ「武術家的安定感」によって  アクション映画の敵役が「ホラー映画の主要メンバー」の如く行動し  危機的状況は「暴力的且つ和やかな状況」と化し  「CIAの暗部を指摘する」社会派要素が  軽やかに曖昧化していく状況は  私に「主演男優の存在感が作品を変貌させる」現象を目撃しながら  「アクション映画とドタバタ喜劇は紙一重の位置に立っている」事を  再認識する機会をもたらしました。  (敵兵よりも惨めな最期を遂げる敵将の姿に    同情を禁じ得ない決着となっている点も見逃せません。)  まさに「ブラック・コメディ式アクション映画」の一形態を示した  作品であると言えるでしょう。  特急以上の暴走ぶりを感じさせるS・セガールの勇姿と  彼の存在に気付かぬまま計画を進めてしまった  テロリスト集団の愚かさ&哀れさが  勧善懲悪とは異なる感覚を呼び起こす本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。