映画に感謝を捧ぐ! 「ピラニア(2010年版)」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアレクサンドル・アジャ監督の「ピラニア(2010年版)」に  感謝を捧げようと思います。 1978年の映画「ピラニア」をもとにして作られた本作は  外見以上の学びに溢れたモンスター映画であります。  ホラー描写の暴走による「惨劇の笑い所化」  共通の目標によって団結する「ピラニア」の勇姿  パニックがもたらす「人災」の数々  暴力とエロティシズムの徹底追求が一体となる光景は  私に「恐怖と笑いをつなぐ見えざる絆」  「目的を共有することによる平和の構築」  「災害による(本性の発見)」・「恐怖がもたらす凶暴性」  大衆娯楽の本質を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ホラー映画の定番と漫才が融合した幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「水難系人間論」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  「ピラニア」+1970~80年ホラーの精神を  2010年代のテクノロジー&着想で蘇らせた本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。