映画に感謝を捧ぐ! 「アナコンダVS殺人クロコダイル」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はミゲル・アンヘル・ビバス(A・B・ストーン)監督の  「アナコンダVS殺人クロコダイル」に感謝を捧げようと思います。 遺伝子改造が生んだ巨大ワニ&巨大ヘビに    立ち向かう人々の運命を描いた本作は  凶悪なユーモアに彩られたモンスター映画であります。  好感の持ちにくい人間たち&緩やかなストーリーを  引っかき回すために奮闘する巨大生物の勇姿は  私に残酷な殺戮が「笑い所」に変換される光景と    登場人物の悲劇に「ある種の爽快感」を感じてしまう現象に  接する機会をもたらしました。  (モンスター映画の王道に即した形で  「真の勝者」が判明する幕切れが  特殊な感動を呼び起こす点も見逃せません。)  まさに「ブラック・ユーモア系モンスター映画」史上屈指の  珍作であると言えるでしょう。  「登場人物の多くが凶暴か愚かに属する」キャラクター造形によって  巨大生物への愛情&虐殺の時を楽しみに待つ気分を呼び起こす    「心和む危険作」となった本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。