映画に感謝を捧ぐ! 「パラノーマル・エンティティ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はシェーン・ヴァン・ダイク監督の  「パラノーマル・エンティティ」に感謝を捧げようと思います。  2007年の映画「パラノーマル・アクティビティ」の流れを汲む  同名シリーズの1作目となる本作は  「パラノーマル路線」の本格的幕開けを告げる  疑似実録映画であります。  「パラノーマル・アクティビティ」の手法に  冤罪・親子&兄姉関係・家族を失った事によるトラウマ  理論的アドバイスを加えることによって  実録的ムードをさらに高めるという試みは  私に「超常現象」がもたらす間接被害と  疑似実録に「真実味」を与える技法の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (残酷でありながらも「ある種のハッピー・エンド性」を感じさせる  変化球的な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「記録映像系ホラー」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  館系ホラー的状況から  不条理系ホラー的状況へと転じる流れと  逆境の中で修復されていく家族愛が  陰鬱なスリル&感動を呼び起こす本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。