映画に感謝を捧ぐ! 「半魚人の逆襲」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジャック・アーノルド監督の「半魚人の逆襲」に  感謝を捧げようと思います。  1954年の映画「大アマゾンの半魚人」の  後日談となる本作は  サービス精神と便乗精神を兼ね備えた  モンスター映画であります。  1年前に開花した「アイデア」の有効活用・理論武装による恐怖の肥大化  残酷度を緩和するためのロマンス要素  「半魚人」が見せる華麗なるスイミング・アクションが  一体となる光景は  私に「モンスター映画作り」の難しさ  CG誕生前の映画特有の野性味  サクセス・ストーリー&我慢劇の味わい    愛情表現の多彩さ・ホラー的無防備さの作り方を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (王道的ハッピー・エンドでありながらも  「悲劇」の気配を感じさせる幕切れが  モンスター映画が「孤独」を語る存在であることを  示している点も見逃せません。)  まさに「動物パニック系災害映画+凶暴系純愛劇」の  一形態と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。  アメリカ映画界において多才ぶりを発揮する  C・イーストウッド氏の初出演作にして  後年ストーカー行為を先取りした  予言者的作品である本作と   生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝!!!。