映画に感謝を捧ぐ! 「殺人のはらわた」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はスチュアート・ローゼンバーグ監督の  「殺人のはらわた」に感謝を捧げようと思います。  犯罪組織を率いる男の愛人を  確保するよう命じられた刑事の運命を描いた本作は  凶暴でありながらも微笑ましいアクション映画であります。  スイス旅行・復讐・暗殺・ロマンスを網羅した  ストーリー&演出と  C・ブロンソン&J・アイアランドの「夫婦漫才」が一体となる光景は  私に主演男優&女優の特性を生かした作劇法  多彩な武器を駆使する戦闘  心安らかに鑑賞できるアクション映画の醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (C・ブロンソン十八番の「復讐」が  テロリストの領域に到達することによって  爽快感とブラック・ユーモアを兼ね備えた  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「虐殺系道中記」界の奇妙な強豪作であると言えるでしょう。  スター映画&銃撃戦に依存しないアクション映画の  模範解答の一つを示した本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。