映画に感謝を捧ぐ! 「ピラナコンダ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジム・ウィノースキー監督の「ピラナコンダ」に
感謝を捧げようと思います。
ハワイの奥地に潜む巨大ヘビと遭遇した
人々の運命を描いた本作は
外見以上の学びと愛に溢れたモンスター映画であります。
娯楽映画にありがちな要素を
鍋料理的に詰め込んだ後
「小規模映画」の内幕を加えたストーリー
暴力・お色気・爆発へのこだわり
「襲撃場面に軽い挿入歌を流す」手法
客&出資寄せ風味溢れるキャスティングが一体となる光景は
私に「娯楽映画愛」の一形態
モンスター映画の法則に対する忠誠心
暇つぶし映画性と教訓劇性が融合する現象を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(娯楽的ハッピーエンドへの愛と
シリーズ化への思いが交錯する幕切れが
ある種の感動を呼び起こす点も見逃せません。)
まさに「大衆食堂的娯楽論」の一翼を担う
珍作であると言えるでしょう。
愛嬌のあるモンスター造形
娯楽的サービス精神&節約精神の共存
便乗精神を前面に打ち出した題名によって
大作&芸術作にはない素朴な味わいを放ちつつ
大衆芸能の本質を説く本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。