映画に感謝を捧ぐ! 「深く静かに潜航せよ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロバート・ワイス監督の「深く静かに潜航せよ」に
感謝を捧げようと思います。
エドワード・L・ビーチ大佐の同名小説をもとにして作られた本作は
戦争映画史上屈指のバランス感覚を誇る作品であります。
トラブルの連続攻撃・特撮を駆使した戦闘場面
人間模様を動員する娯楽的サービス精神と
勧善懲悪&ヒーロー礼賛に溺れず
クールな目線を保ち続ける冷静さを
兼ね備えたストーリー&演出は
私に、1本の戦争映画内において
冒険活劇・人情劇・頭脳戦が
せめぎ合いながら共存していく光景を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「勝てば官軍」的な状況を描きつつも
苦味の利いた幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに豪快にして堅実なる
「潜水艦戦映画」であると言えるでしょう。
スター映画要素・「潜水艦」という名の閉鎖空間
特撮技術・娯楽的スリル&サスペンスをバランス良く配合しつつ
戦争の無情さを写し出す本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。