映画に感謝を捧ぐ! 「飛べないアヒル」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はスティーヴン・ヘレク監督の「飛べないアヒル」に  感謝を捧げようと思います。  運命の悪戯によって少年アイスホッケー・チームの  コーチとなった弁護士の運命を描いた本作は  ディズニー流サービス精神・技術力・ユーモア精神に秀でた  スポーツ映画であります。  スポーツ系サクセス・ストーリーの方程式に即したストーリー&キャラクターに  弁護士&スポーツマンが陥りがちな  「勝利至上主義によるモラル崩壊」に対する警鐘  アイスホッケーの暴力性を巧みに緩和した試合シーン  状況に応じてコミカルとシリアスを使い分ける映像技を  加えることによって  王道の安定感と勢いを兼ね備えた作品に仕立て上げるという妙技は    私に「単純明快且つ陽気な作品」の持つ癒し効果と  娯楽映画における「スピード感・観察眼・真っ向勝負精神」の重要性を    目の当たりにする機会をもたらしました。  (短い言葉で作品の精神を巧みに突いた邦題と  西部劇とラブ・コメディの手法を  巧みに組み合わせた幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「道徳教育系スポーツ映画」と「スポーツ喜劇」の  醍醐味が共存する一作であると言えるでしょう。  「がんばれ!ベアーズ」・「メジャーリーグ」の持ち味と  アイスホッケー&教訓劇の醍醐味を融合させることによって  生を受けた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。