映画に感謝を捧ぐ! 「ドンファン(1995年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェレミー・レベン監督の「ドンファン(1995年版)」に  感謝を捧げようと思います。
ドンファン [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2012-07-11

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 謎の男「ドンファン・デマルコ」と  精神分析医の奇妙な10日間を描いた本作は  精神と人生の関係に迫る異色の恋愛劇であります。  スペインの「ドン・ファン伝説」から生まれた「心の楽園」が  現実を刺激し、愛の再生をもたらす光景を  官能・気品・現実感の均整を保ちながら描こうという試みは  私に「男女の恋模様が男の友情を生成する」  「J・デップ&M・ブランドの境遇を写し出しながら、彼らの未来を予見する」  2つの現象を目の当たりにする機会をもたらしました。  (思いと現実の密接な関係を恋愛劇風に表現した幕切れが  奇妙な味わいと舞台的高揚感を生み出している点も見逃せません。)  まさに「アイドル映画風精神論」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  古の伝説と1990年代の出会いによって生を受け  ファンタジー+人情劇の花を咲かせた本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。