映画に感謝を捧ぐ! 「ドンファン(1995年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェレミー・レベン監督の「ドンファン(1995年版)」に
感謝を捧げようと思います。
謎の男「ドンファン・デマルコ」と
精神分析医の奇妙な10日間を描いた本作は
精神と人生の関係に迫る異色の恋愛劇であります。
スペインの「ドン・ファン伝説」から生まれた「心の楽園」が
現実を刺激し、愛の再生をもたらす光景を
官能・気品・現実感の均整を保ちながら描こうという試みは
私に「男女の恋模様が男の友情を生成する」
「J・デップ&M・ブランドの境遇を写し出しながら、彼らの未来を予見する」
2つの現象を目の当たりにする機会をもたらしました。
(思いと現実の密接な関係を恋愛劇風に表現した幕切れが
奇妙な味わいと舞台的高揚感を生み出している点も見逃せません。)
まさに「アイドル映画風精神論」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
古の伝説と1990年代の出会いによって生を受け
ファンタジー+人情劇の花を咲かせた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。