映画に感謝を捧ぐ! 「アースフォール」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はスティーヴン・ダニエルズ監督の「アースフォール」に  感謝を捧げようと思います。
アースフォール [DVD]
アルバトロス
2015-11-04

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 浮遊惑星の接近がもたらした  地球滅亡の危機を描いた本作は  凄まじいほどの安定感に心癒される  災害系SF映画であります。  「地球の横転」という奇抜な着想  娯楽的スリル&ヒーロー的活躍を抑制しながら進行するストーリー  災害映画にありがちな状況と  作り物感溢れるCGによって生成された映像  家族主義&他力本願風味満載の主人公  場当たり的な行動に徹する悪役が一体となることによって  地球規模の危機が和やかに進行していく光景は  私に「スケール感の抑制&危機の緩慢化」がもたらす癒し効果と  アメリカ流娯楽精神の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「権力者=悪」という法則を逆手に取っている点と  結論を曖昧化しながらも「ハッピー・エンド」の形態を取る大胆さに  驚かされる作品であるという点も見逃せません。)  まさに「軽量アトラクション・パニック・ムービー」の  称号にふさわしい珍作であると言えるでしょう。  個人的活躍よりも「組織」によって  危機に対処する合理主義と  地球の危機よりも「家族の安否」にこだわる庶民的発想が  融合することによって  浮世離れした危機に「現実感」が発生するという  怪現象に遭遇させてくれる作品の1つである本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。