映画に感謝を捧ぐ! 「蛇娘と白髪魔」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回は湯浅憲明監督の「蛇娘と白髪魔」に    感謝を捧げようと思います。   楳図かずおの恐怖漫画をもとにして作られた本作は  アトラクション・ムービーとミステリーが  絶妙のバランスで共存する怪奇映画であります。  ミステリーの定番「相続人殺し」と  愛憎劇を融合させたストーリーと  恐怖漫画ムードの生成を追求した  演出・特殊効果・ナレーションが一体となる光景は  私に「怪談」の伝統と映像技術の平和的共存と  心理的恐怖描写と物理的恐怖描写が融合することによって発生する  映画的化学反応の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (陰鬱さ&猟奇性を追求しながらも  子供向け映画としての配慮を感じさせる  作品であるという点も見逃せません。)  まさに「和製怪奇系コミック・ムービー」の  雄と呼びたくなる一作であると言えるでしょう。  ファミリー映画・どんでん返しサスペンス  モンスター映画・陰性ホームドラマの特性を合体させるという  難題に挑んだ本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。