映画に感謝を捧ぐ! 「女子高生サバイバル・ドライブ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はグレッグ・スウィンソン&ライアン・ティーセン監督の
「女子高生サバイバル・ドライブ」に感謝を捧げようと思います。
夜の山道を車で走る女性5人の運命を描いた本作は
鑑賞者の精神力を試す巻き込まれ映画であります。
時間と共に凶暴化&混沌化していくストーリー
「好感の持てるキャラクター」の不在
残酷描写&悪趣味描写を多用しながら
要所を曖昧化する映像が一体となる光景は
私に「娯楽作品に対する大らかさ」
「悪趣味映像」に対する耐久力
凶悪でありながらもスリル&サスペンスを感じにくい
ストーリー展開を「ブラック・ユーモア」として
楽しむ能力を鍛える機会をもたらしました。
(勧善懲悪的でありながらも「悪の勝利」を感じさせる
奇怪な幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「下世話系サスペンス・ホラー」の
究極形態に位置する怪作であると言えるでしょう。
軽量青春映画からやってきたヒロインが
「自業自得でありながらも理不尽」という
不思議な災厄によって
凶悪な世界に染まっていく姿が
ある種の笑いと戦慄を呼び起こす本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。