映画に感謝を捧ぐ! 「裏切りの荒野」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はルイジ・バッツォーニ監督の「裏切りの荒野」に
感謝を捧げようと思います。
プロズメル・メリメの小説「カルメン」をもとにして
1968年に作られた本作は
大衆食堂と文学が混ざり合うイタリア西部劇であります。
悪女物語の雄「カルメン」の世界と
イタリア西部劇の「俗物性&詩情」が
時代を超越するほどの引力&相性で結びついていく光景は
私に大衆娯楽の原点が「野性」にあるという事と
暴力と欲に支配された世界の輝き&危うさを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「カルメン」の終幕を「舞踏的被弾へのこだわり」に
溢れた形で加工した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「愛憎系西部劇」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
西部劇のアクション・悪女映画の魅惑・犯罪映画のスリル&サスペンス
イタリア風味溢れる俳優・女優陣が一堂に会した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。