映画に感謝を捧ぐ! 「デッドマンズ・プリズン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はピーター・マーヴィス監督の「デッドマンズ・プリズン」に  感謝を捧げようと思います。  ウイルス感染によってゾンビの巣窟と化した刑務所で  繰り広げられる戦いを描いた本作は  悪食趣味&継ぎ接ぎ性が暴走する  閉鎖系ホラー映画であります。  刑務所映画・感染パニック・ゾンビ映画を  豪快につなぎ合わせたストーリー  恐怖よりも悪趣味性を重んじた残酷描写  TVゲーム的な色彩&アクションが一体となる光景は  私に「刑務所」の娯楽的効能と  極限状態がもたらす「精神的麻痺症」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (勧善懲悪にも人情にも背を向けた  冷酷且つ省力的な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「三題噺系ホラー」の雄と  呼びたくなる珍作であると言えるでしょう。  ホラー映画&刑務所映画の伝統と  便乗商品映画の雄「アサイラム」の商魂&狂気が  融合することによって生を受けた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。