映画に感謝を捧ぐ! 「カサブランカ・エクスプレス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はセルジオ・マルチーノ監督の「カサブランカ・エクスプレス」に
感謝を捧げようと思います。
ドイツ軍による「英国首相暗殺計画」に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
アメリカ映画でありながら「イタリア映画的エネルギー」を
感じさせる奇妙な戦争活劇であります。
第2次世界大戦、S・コネリー&A・クイン
1938年の映画「バルカン超特急」を融合させ
スパイ活劇&イタリア西部劇風味を加えるという試みは
私に「軽量映画的貪欲さ」・「暇つぶし映画的コンパクトさ」
「素朴且つ荒々しい暴力&お色気」の醍醐味を
満喫する機会をもたらしました。
(能天気なハッピー・エンドに背を向けて
苦味の利いた幕切れとする事によって
反戦映画の香りを放つ作品となっている点も見逃せません。)
まさに「暴力的パロディ映画」の歴史に輝く珍作であると同時に
「歌舞伎風西洋映画」の雄であると言えるでしょう。
アクション映画・スパイ映画・戦争映画・スター映画の歴史を
1本の映画に詰め込むことに挑んだ挑戦作である本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。