映画に感謝を捧ぐ! 「ビキニの裸女」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はウィリー・ロジエ監督の「ビキニの裸女」に  感謝を捧げようと思います。 宝探しのためラベジ島を訪れた大学生と  彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は  奇襲的サービス精神に溢れた宝探し映画であります。  青春映画→冒険映画→恋愛映画へと転じるストーリー  海洋冒険映画+観光旅行映画+アイドル映画的な演出  主演女優B・バルドーの放つ陽気なエロティシズムが  一体となる光景は  私に、どんでん返しサスペンスとは一味違う  「意外性」を感じさせるストーリー展開と  欲得と色事を共存させることの難しさを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「ブラック・ユーモアの気配を感じさせるハッピー・エンド」と  呼びたくなるような幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「冒険系アイドル映画」史上屈指の異色作であると言えるでしょう。  冒険とロマンスが奇妙なバランスで共存する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。