映画に感謝を捧ぐ!「パラノーマル・エクスペリメント(2013年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はブレアー・エリクソン監督の「パラノーマル・エクスペリメント(2013年版)」に  感謝を捧げようと思います。 アメリカ政府の極秘実験「MKウルトラ」の謎に迫る  人々の運命を描いた本作は  米ドラマ「Xファイル」の精神と  2010年代の映画技法の融合によって生まれた  SF映画であります。  陰謀サスペンス・疑似実録映画  1960~70年代系アウトロー文化  モンスター映画の手法が共存するストーリー・演出・キャラクターは  私に、伝統文化と時代性の平和的共存  人々が政府に対して抱く「不信感」の娯楽的活用法  怪奇恐怖と科学の複雑な関係の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (2000年代後半に現れた「パラノーマル路線」を  意識した邦題が付けられている点や  サスペンス&ホラーの王道に即しながらも  社会派の香りを感じさせる「真相」へと  着地している点も見逃せません。)  まさに「疑似実話系SF映画」史上屈指の  怪作であると言えるでしょう。  実話系映画の空気・ホラーとSFの中間に位置する恐怖  1970年代と2010年代が繋がっていく感覚  歴史の暗部に挑む人間に宿る情熱&狂気が混ざり合う本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。