映画に感謝を捧ぐ! 「S.I.U ロサンゼルス特捜隊」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はルチアーノ・セイバー監督の「S.I.U ロサンゼルス特捜隊」に
感謝を捧げようと思います。
LAを狙うテロ集団に立ち向かう
特別捜査隊「S.I.U」の運命を描いた本作は
テロ対策映画史上屈指の「人間味」を感じさせる作品であります。
捜査官&テロリストの「プライベート」に対するこだわり
娯楽的高揚感を抑制したアクション・シーン
ヒーロー的活躍よりも「集団戦」の醍醐味を
重視したストーリーが一体となる光景は
私に「1980年代感覚と2010年代感覚」が
融合することによる映画的化学反応
捜査官&テロリストが抱える「精神的リスク」
「娯楽的迫力と迅速な解決は対立する存在である」という法則を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(アクション映画的ハッピー・エンドに背を向けた
陰鬱なる幕切れが
犯罪と闘う人間の名誉と孤独と
体現している点も見逃せません。)
まさに「生真面目系テロ対策映画」の
静かなる強豪作であると言えるでしょう。
アクション映画の王道と
2010年代のアメリカ事情が交わることによって
暇つぶし規模のスケール感を保ちつつ
苦味の利いた作品となった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。