映画に感謝を捧ぐ! 「レベル15」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はポール・タンター監督の「レベル15」に  感謝を捧げようと思います。
レベル15 [DVD]
アルバトロス
2015-04-03

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 首相の娘を誘拐したテロ集団に立ち向かう  英国特殊部隊「SAS」の運命を描いた本作は  コンパクトにして変化球的なテロ対策映画であります。  物語的装飾を最小限度にとどめ  見せたいポイントに集中させる堅実さと  集団戦から「ヒーローの武勇伝」へと  変化していく奇抜さを兼ね備えたストーリー  残酷でありながらも紳士的であろうとする敵将  室内戦闘の定番を着実に押さえたアクション・シーンが  一体となる光景は  私に人間模様を抑制し、登場人物を段階的に減らす事によって  「物語のスリム化」を図る手法と  人々が「テロリスト」に抱くイメージを  逆手に取った犯罪計画の有り様を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (論理性や地理的事情を気にしない豪快さと  速やかに勝負を付け、空撮を走ることによって  「突っ込み所」を覆い隠す知略を  兼ね備えた決着の付け方となっている点も見逃せません。)  まさに「アクション系クリスマス映画」史上屈指の堅実さと  学習精神を持った作品であると言えるでしょう。  1980年代を彩るテロ対策映画「ダイ・ハード」の技法  暇つぶし規模のスケール感を保ち続ける謙虚さ&サービス精神  イギリス的紳士性&暴力性が  融合することによって生を受けた本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。