映画に感謝を捧ぐ! 「シャークトパス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はデクラン・オブライエン監督の「シャークトパス」に  感謝を捧げようと思います。
シャークトパス [DVD]
インターフィルム
2011-08-03

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 サメとタコを融合させて作られた生物兵器  「S-11号」の暴走が招いた惨劇を描いた本作は  ユーモラスな凶悪性に溢れた  異色のサメ映画であります。  「サメ+タコ=シャークトパス」という娯楽映画的化学式  「暴力・お色気・反権力」というR・コーマン三原則  観光旅行的表現法・多彩な残酷描写  緊張感&悲壮感を極限まで薄めたキャラクター造形が  一体となる光景は  私に「ホラーとポルノの類似点」・「暴力的ブラック・ユーモアの醍醐味」  「登場人物の人命軽視が鑑賞者に伝染する現象」  「ワン・アイデア映画の魅力」を目の当たりにする機会をもたらしました。  (ホラー映画を皮肉るような雰囲気を持ったハッピー・エンドと  なっている点も見逃せません。)  まさに「モンスター映画式メキシコ旅行」の一形態を示した  作品であると言えるでしょう。  奇抜すぎる発想・暴力的且つ緩やかに進行する物語  サメとタコの特性を共有し、欲深き権力者の束縛から解放されることによって  大食漢から虐殺者へと変貌していく「シャークトパス」の勇姿が  暇つぶし規模のスリル&サスペンスとダーティーな笑いを呼び起こす本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。