映画に感謝を捧ぐ! 「人間消失」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はヴィクター・サリン監督の「人間消失」に  感謝を捧げようと思います。  ティム・ラヘイ&ジェリー・ジェンキンズの小説  「レフト・ビハインド」をもとにして作られた  人気シリーズの1作目となる本作は  複数のジャンルを彷徨いながら    外見以上のスケール感を放つ異色の災害映画であります。  サスペンス・SF・アクションを経由して  宗教系ホラーへと転じるストーリー&演出は  私に、娯楽性を保ちつつ「メッセージ」を伝える技法  宗教と大衆娯楽の関係・情報戦術の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (どんでん返しサスペンス・ホラー映画  コミック・ムービーの定番を巧みにつなぎ合わせた  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「軽量災害映画」史上屈指のメッセージ性と  堅実さを兼ね備えた作品であると言えるでしょう。  物量・人員・特殊効果に依存しない「世界的パニック描写」と  段階的に宗教色を強めていく知略が  他の宗教映画とは一味違う味わいを放つ本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。