映画に感謝を捧ぐ! 「共喰山」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョシュ・リード監督の「共喰山」に
感謝を捧げようと思います。
古代の壁画を調べるため山奥の洞窟へと向かった
男女6人の運命を描いた本作は
残虐性と教訓性が交錯する
オーストラリア製山系ホラー映画であります。
「愛情のメリット&デメリット」・「恐怖によるトラウマ克服」
「都会的青春と自然のせめぎ合い」を
ホラー映画の定番要素と
悪趣味描写の限りを尽くして描こうという試みは
私に「倫理と反倫理がぶつかり合う」光景と
人間の「秘められし野性」をホラー的の表現する技法を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(性犯罪がもたらす精神的被害の一端を
暴力的に示した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「悪食系人間&自然論」の一翼を担う
怪作であると言えるでしょう。
残虐性・見世物要素・背徳性の嵐吹き荒れる中に
「癒し系映画」の香りを秘めた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。